●04' FERRARI F360 チャレンジ・ストラダ-レ

最終更新日2005/04/11
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今回のゲストカーはチャレンジストラダ-レです。F360の最終進化版であるストラダ-レはディーラーでの国内販売台数が限定25台という希少さで、勿論発売と同時に完売し、雑誌等でその性能を絶賛され、「快適」「簡単」をテーマに進化している昨今のスーパーカー業界の中でも一際目立った存在で久しぶりの「男」のフェラーリと言えます。
エンツォなどの登場で若干影が薄くなった感もありましたが、F430の発売が開始された今、スタイリングなども含めF360の完成度が見直されています。F430とF360で迷っている方がいるのならば、ハッキリ言って答えはひとつ、このストラダ-レしかありません!理由はいろいろありますが、先に言っておかなければならないのは、絶対的な性能においてF430にはまずかなわないということです。でもそれは当たり前です。進化してこそニューモデルですから。
ですがどうでしょう?こう思っている方も多いのではないでしょうか。「360モデナこそV8フェラーリの究極の形だ」と。ならばその360の魅力をオートスポーツ的に紐解いて行きたいと思います。
チャレンジストラダ-レを超オススメする理由は三つあります。
ではまず理由その①はこの車は360モデナの最終モデルであること。これはデビューから6年の歳月を経てあらゆるウィークポイントが改善され、初期モデルに比べ信頼性が格段に向上していると言うことです。
理由その②は世界的にも希少なモデルであるということ。(リセールが期待できる!)
理由その③は360モデナをベースにしてはいるが、エンジン・ミッション・シャーシ・ブレーキに至るまで徹底的に改良され中身は全く別モノと言って良いくらいレーシングライクなパーツで構成されているということ。(内容を説明されただけで興奮します!)
勿論スタイルなどは個人それぞれの趣味なのであえてそこは触れませんが、この地上で最強の戦闘機となるべくフェラーリが世に送り出したウェポンは、驚くほど乗りやすく、でもドライバーがその気になれば即座に牙を剥きレーシングカーへ豹変する、これ1台で一生楽しめるくらいの価値を十分に備えています。
ストラダ-レと言えば、ロッソスクーデリアのボディカラーにイタリアのナショナルカラー・ストライプがイメージモデルでしたが、あえてロッソコルサを選ぶあたりが、自己主張をおさえて結果で勝負する大人の方にピッタリといった感じですね。一生に一度フェラーリを買うなら、ぜひこういうリアル・フェラーリに乗ってください。適度なホールドのバケットに身を沈め、スタートスイッチを押すと8,500rpmまで綺麗に回りきるレーシングユニットが目覚めます。内張りすら省かれたフロアから聞こえる心地良いロードノイズと室内に響く世界最高のV8ミュージック。ミッドシップを忘れてしまうくらいバランスのとれたシャーシ。トンネルの中を3速全開で駆け抜けるとホントにF1の音がするんです。同じフェラーリでもここまで違うのかと感動してしまうはずです。跳ね馬たち の中できっちり調教された生粋のサラブレッド、それがこの“チャレンジ・ストラダーレ”なのです。