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2025.07.05

オープンカーの種類

こんにちは、オートスポーツ窪田です。

ポルシェには多彩なオープンモデルが存在しますが、「カブリオレ」「スパイダー」「コンバーチブル」など、似たようで少しずつ違う呼び方があるのをご存じでしょうか?

今回は、自分自身の勉強も兼ねて、それぞれの違いについて調べてみました。

 

「カブリオレ」

元々はフランス語で、18世紀の「馬車」が語源です。
ヨーロッパではオープンカー全般を「カブリオレ」と呼ぶことが多く、特にクーペをベースにしたソフトトップのオープンカーを指す場合が多いです。

「コンバーチブル」

カブリオレとの違いは、カブリオレがフランス車やドイツ車であるのに対し、コンバーチブルは英国車や米国車であることです。

「ロードスター」

2人乗りでルーフや側面のガラスがないオープンカーを指します。ただし、特別モデルや走行性能が高いモデルの車種名に「ロードスター」を名付けることも多く、中にはルーフのある車種もあります。

 

「スパイダー」

こちらはイタリア語(またはドイツ語由来)で、元々は軽量な2シーターのオープンカーを指します。
スポーツ性を重視し、軽量な作りが特徴的。幌や開閉機構も簡素な場合が多く、走りのために割り切った設計がされています。

「タルガトップ」

タルガトップは取り外し式のルーフを持ち、Bピラーとリアウィンドウは固定されているのが特徴です。
完全なオープンではなく、クーペとオープンの中間的な構造。
強度を保ちつつ、開放感も楽しめるデザインです。

1966年から1970年まで、イタリアのタルガ・フローリオというレースで5年連続優勝を飾ったポルシェが、「ポルシェ 911」のセミオープン仕様車に「タルガ」と名付けたことから、この形のオープンカーを全般的に「タルガトップ」と呼ぶようになりました。なお、ポルシェが「タルガ」を商標登録しているため、ポルシェ以外のメーカーでは車種名に「タルガトップ」の呼称は使用していません。

 

「スピードスター」

スピードスターは超ローウインドシールドと簡素なソフトトップ、そして軽量化されたボディが特徴の、最もスパルタンなオープンスポーツカーです。

ルーフは「非常用」に近く、雨が降ったら“しのぐ程度”。その潔さが魅力とも言えます。

 

まとめ:各オープンモデルの違い

種類 構造 開放感 特徴 ポルシェ例
カブリオレ ソフトトップ(電動が主流) クーペベース、実用性も高い 911 Cabriolet、718 Boxster
スパイダー 軽量ソフトトップ、簡易構造 スポーツ志向、軽量 718 Spyder
コンバーチブル 全般的な呼び名(英語圏) 開閉式屋根を持つ車全般 一般用語
タルガトップ ルーフ着脱式+リア固定 ロールバーあり、安全性と個性 911 Targa
スピードスター 超ローウインド+簡易幌またはカバー ◎(雨天×) スパルタン、限定車 356 Speedster、911 Speedster

 

少々長くなってしまいましたが、参考になれば幸いです。

 

 

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